バイクは都内最速の乗り物だが、バイク便は絶滅するだろう

バイクは都内最速の乗り物である。加速がどうとか最高速がどうとかではなく、物理的に都内を最速で移動できるという話である。

嘘だと思うなら、平日昼間に渋谷から上野等、都内主要駅間をバイクと競争してみると良い。

車では渋滞しまくりで全く進めず、原付にすら圧倒的大差でぶっちぎられるだろう。

電車は安定して速いのだが、駅でしか乗り降りできないため、決められた場所に行くには結局徒歩になってしまうという弱点がある。

自転車も結構速いのだが、動力がへぼいとスピードが出ないし、首都高に乗れないという弱点がある。

ヘリは航空法の規制により、都内上空は双発機しか飛行できず、そのサイズのヘリが離発着できる場所が限られているという弱点がある(六本木ヘリポート→羽田空港とか限定条件なら速いかも?)

 

バイク便は、この「都内でバイクが最速」という優位性を利用した輸送手段だ。

昔PS1&PS2の頃は、マスター締め切りギリギリに焼きあがったディスクを、よくバイク便で赤坂SCEに届けていたっけ。

だが最近はオンライン提出が当たり前になってきたので、バイク便の出番はめっきり減っているような気がする。

アニメSHIROBAKOでも、出来上がったデータをFTPで納品するシーンがあったので、いろんな業界がオンライン提出になっていってるのだろう。

こうなってくると、バイク便の需要はどんどん減って、しまいには需要がなくなり絶滅…となる前に、もっと差し迫った問題がバイク便にはある。

需要が無くなる以前に、「都内最速」という優位性が崩れる可能性があるのだ。

勘の良い人なら気付いただろうが、それはドローン宅配である。

ドローンは構造的に最高速度は60km/h程度とそれほど速くないのだが、何しろ空を飛ぶので、地上の渋滞や信号待ちなどの影響を全く受けないため、結果的にバイクより速く目的地に着ける。

まだ都内ではドローンの実験飛行は行われていないが、2016年4月から幕張では実験飛行が行われおり、2020年頃の実用を目指すという。

技術的な問題や、航空法の整備の問題など、ドローン宅配実用には様々な課題が残っているが、もし実用化された場合、間違いなくバイク便の都内最速という優位性は崩れ、需要は激減して絶滅するだろう。

 

まぁそれでも「バイクは都内最速の乗り物」である事には変わりがない。

所詮は宅配ドローンであって、人が乗れるわけではないのだから。

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