私のラジヘリテクニック向上に、大いに貢献してくれたこのGAUI EP200FES(Flyberless E-Stabilizer)とHK-250FBL(FlyBerLesss)だが、あの忌まわしき航空法改正により、近所で飛ばせなくなってしまったため、最近はめっきり飛ばす機会が減った。
まぁXK K110の性能があまりにも良いので、もうこれだけでいいやってのもあるけど。
もう家に置いててもどうせ飛ばさないので、実家に持って帰って引退させる事にしました。
どこも壊れていないし、パーツの在庫も山程あるので、このまま動態状態で保存しておくつもりだ。
世界的にはあまり流行しなかった200(250?)クラスという小さな機体だが、このサイズのおかげでバイクのトップケースに入れての持ち運びが楽で、色々な場所に飛ばしに出かける事ができた。
元々GAUI EP200は2008年12月に、フライバーありの状態で購入したものだ。
当時はまだ3軸ジャイロなんて無かったのだ。
この時のバージョンはEP200SEV2という、シルバー色のフレームだった。
それがEP200EXという名前になり、黒色のフレームに変わったので、2010年4月に乗り換えた。
最初の頃は飛ばしに行く度に墜落させてたような気がする…まぁ下手だったしなぁ。
そして2010年8月に、当時EP200のパーツをよく購入していたFlying Hobbyに$99の中古機体が販売されていたので、これを購入した。
この頃からもうラジヘリ関連は、海外通販が基本になっていった。
何しろEP200のパーツなんか、ほとんど日本では売ってないのだ。
当時ラジヘリをやっていた人達は、みんな海外通販ばっかりだった気がする…。
この機体が後にバーレス化され、2011年に世界的に有名になった3軸ジャイロMicroBeast搭載機となり現在に至る。
2011年はバーレスヘリ元年と言ってもいいくらい、3軸ジャイロの普及が進み、スタビライザー付きのヘリは減っていった。
その後、世界的なスマフォの普及により、ジャイロの進化が激しくなり、ブラシレスモーターやESCのコストダウンにより、マルチコプターが出始めて現在の自律航行型ドローンへと進化していき、ラジヘリは衰退していくことになる。
あのバーレス黎明期にラジヘリを飛ばしていた人達は、今はドローンを飛ばしているのだろうか?
ラジコンの王様といえば、昔はヘリだった。実際Kingという名前のヘリがE-Skyから出ており、よく飛んだので結構人気があった。
今はラジコンの王様と言えばなんだろうなぁ…操縦の難しさで言えば、相変わらずヘリが難しいけど、人気はドローンかな?
当時は近所にラジヘリ飛ばしている人なんて皆無だったので、情報源はインターネット頼みだったのだが、残念ながらラジヘリ界にも高齢化の並が押し寄せ、訃報も多かった。
特にヘリキチさん(竹井一雄氏)の出勤のために、車に乗り込んでエンジンをかけた状態での突然死は、かなり衝撃を受けた。まだ62歳だったそうな。
おそらくもうこのGAUI EP200を飛ばしている人は、世界中どこを探しても居ないだろう。
ローターヘッドやテール周りのパーツ類は、ほとんどGAUI X2という後継機種と同じなので、大体のパーツは供給OKなのだが、ベルトだけは全く規格品が無いので自作する必要がある。
しかもベルトは消耗品なので、いつかは必ず寿命が尽きてしまうのだ。
ちなみにHK-250はT-REX250のコピー品だが、特に思い入れはない。
GAUI EP200に比べると、メンテがしづらかったり振動が多かったり、テールの抑えが甘かったりなど、色々と負けている機体だった。
テール周りのガタはどうしようもないくらい酷かったので、EP200のテールを無理矢理付けて飛ばしていたくらいだ。
性能的には圧倒的にGAUI EP200の方が上だったのだが、それでも世界的にはT-REX250の方が売れてしまうのだから、ブランド力による商業ラインというのは重要なのだろう。
実家のコレクション棚に設置。埃をかぶらないように、ショウケースでも買おうかな?
何にしても、長い間お疲れ様でした。