BMWの電動バイクC evolutionを試乗してきました。
日本国内で売っている電動バイクは、ほぼ原付きサイズだが、これは軽二輪(250cc)だ。
説明書(http://www.bmw-motorrad.jp/jp/ja/services/manuals/download.jsp?rx=4&gx=1&mx=9&mjx=3)
そう、元になっているC650は大型二輪なのに、C evolutionは軽二輪なのである…つまり車検は無い。
そもそも電動バイク自体が殆どないため、まだ法律ができていない。なので車検ありの電動バイクはまだ存在しない。
軽二輪扱いだからといって侮ってはいけない。0-100km/h加速はおよそ5秒だ。
スクーターなので発進時は穏やかに加速するのだが、中間域の加速ははっきり言ってリッターバイク以上だ。
しかしリミッターが付いているため120km/hくらいしか出ないらしい。
電動なのでアイドリング音等はない。停止しているときは無音だ。振動も無い。
そして電動なので、モーターを逆回転させてのバックができる(3km/h)
惜しむらくは、航続距離が160kmほどしかないため、ほぼツーリングに使えない。
出先で充電しようにも、200V電源が必要な上、急速充電に対応してないため、充電に時間がかかる。
電動なのでラジエータはないかと思いきや、バッテリー冷却用のラジエータがある。クーラントもある。
しかし、エンジンバイクに比べて消耗品類は驚くほど少ない。
何しろオイルやプラグやエアフィルター等は無いのだ。
そして強力な回生ブレーキで、ブレーキを使わなくても停止できる(モードで回生をオフにもできる)
前輪にモーターをつけて2WD化すれば、もうブレーキ要らないんじゃないだろうか?ラジコンカーだってブレーキ付いてなくてもちゃんと止まれるし。
さらにガソリンに比べて、電気代はおよそ1/10の価格だ。
基本的にブラシレスモーターは消耗しない。軸受のベアリングは交換する必要があるかもしれないが、エンジンに比べたらとんでもなく長寿命だろう。
加速はリッターバイク並みにも関わらず、250cc扱いで税金も安いし車検もない。
おまけに消耗品が少なくエネルギー代も安いという。
このバイクが売れると、店で整備する所がなくて、整備代が稼げないとぼやいてたので、相当ランニングコストは安いのだろう。
はっきり言って、今の電動バイクは、航続距離以外に欠点が何一つない。
エンジンサウンドが無いのがつまらない?タミヤのラジコン戦車みたいに、スロットル連動してエンジン音が鳴るユニットでもつけて、ひとりでヘルメットスピーカーで聞いてろ!
ちなみに値段は154万9千円で、諸経費を含めると160万円くらいらしい。
電動バイクが主流になるのは時間の問題だろう。
参考動画
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