本日JOGが、新たなオーナーに引き取られていきました。
思えば私のバイクライフはJOGから始まった。
1年ほど前、自転車で10分の距離にあった事務所が、突然社長の一声で閉鎖＆動脈硬化都市新宿に引っ越し。
電車通勤にチャレンジするものの、車内＆ホームの殺人的混雑ブリに一日でリタイア。
GW明けまで仕事する気にならなかったんで、速攻でGWまで有給で埋め尽くし、休み中に「今後どうやって通勤するか」を考えた結果、原チャリ通勤をする事に。
速攻でバイク屋に行ってこのJOGを購入。GW明けに納車。
原チャリ通勤は思いの他快適だった。何しろ渋滞してても、車の間をすり抜けできるので、致命的に時間がかかる事が無い。
電車と違ってずっと座っていられるのもよいし、何より電車のように勝手に移動するのではなくて、自分の意志で移動しているというのが楽しかった。
しかし悲しいかな、日本の道交法では原チャリの制限速度は30km/h･･･公道をこんな速度で走るなんて自殺行為である。
さらに原チャリだと3車線以上の交差点では2段階右折しなくてはならない＆原チャリだと通行できない道（陸橋等）が結構あるなど、かなり制限を受けてしまう。
各交差点に配置されたポリスメンに危険を感じ、全くJOGの動力性能を発揮する事ができなかった。
それならば！というわけで、教習所に通い、勢いで自動二輪＆大型二輪免許取得。
免許取得日に速攻でJOGに書類チューンを施し、見事JOGは法定速度60km/hという自由の翼を手に入れたのだった。
自由の翼を得たJOGは快適そのものだった。
何より都内を移動するのに、バイクは圧倒的に有利という事を思い知らされた。
今までバイクは遅いというイメージがあったのだが、実際に乗ってみたら加速は車より速いわ、信号待ちで先頭に出れるので、目的地まで到着するのも車や電車より速いわで、今まで車や電車で移動していたのが馬鹿馬鹿しくなってしまった。
まさか車が原チャリにすら移動能力の点で劣っているとは･･･。
休日になるとJOGで色々な所へ出かけた。
定番スポットの箱根や奥多摩は何回も行った。
箱根では雲の中に突入してしまい、全く視界が閉ざされて困った。
奥多摩はDQN四輪が対向車線からはみ出してきたり、必死なライダーがコーナー途中で転倒してたりと大変だった。
冬にスキーで群馬からいろは坂方面に行こうとしたら、冬季閉鎖でUターンという屈辱を味わった金精峠越えも、このJOGでリベンジを果たした。
そういえば、初めてクラクション鳴らした相手はいろは坂の猿だったっけ。
帰り道の夜の国道4号は流れが速くて大変だったなぁ。
初めて買ったバイクなので、色々と思い出深いけど、最近は所持バイクが増えたため、あまり乗る機会がなくなってしまい、猫の日向ぼっこスペースに成り下がっていた。
できればもうちょっと乗りたかったけど、新年度だしここらが潮時か。
今まで楽しかったよJOG。
私がバイク好きになったのもJOGのおかげだ。
ありがとう、そしてさようなら。
