TAROTの激安3軸ジャイロを使ってHK-250GTを組み立ててみる。
使用メカ類は
Turnigy L2508A-3500 Brushless Heli Motor (200w)
XTREME Motor Pinion 15T(2.5mm hole)
Turnigy AE-30A Brushless ESC
OrangeRx Futaba FASST Compatible 8Ch 2.4Ghz Receiver
HKSCM9-6 Singlechip Digital Micro Servo (6V)
INO-LAB HGD digital 201 Carbon Gear BB Alloy – 9.1g / .07s / .9k
UBEC & Battery Monitor
などなど、相変わらず安物ばかりである。
既にフライバーレスローターヘッドはMicroHeli製の奴を持っているのだが、今回はTAROTの奴を使う。
左がTAROTで右がMicroHeli製だが、ほとんど形が同じでどうやら互換パーツらしい。
だけどTAROTのローターヘッドはグリップ部分がガタガタ。
画像左側のローターグリップは、ローターハウジングとの隙間が空いているが、右側はぴったしとくっついてるように見える…が、実はこの部分、1mmくらい余裕でフリーで動いてしまう。
ローター遠心力で外側に引っ張られるから別にいいだろうって事か?
上下方向にも結構ぐらつきがあるので、相当飛行性能に影響しそうだ。
ちなみにMicroHeli製のローターグリップにこんなガタは無い。
TAROT ZYXの重さ測定。
マニュアルには9.8gと書いてあったのに10.1gとちょっと重い。
ちなみにMicroBeastはマニュアルには20gと書いてあるが、実際は19.8gとちょっと軽かった。
機体の組み立てを始めたが、スワッシュプレートからサーボに繋がるリンケージが1本付いてない…新品を開封したはずなのに、なぜかパーツが足りないHobbyKingクオリティ。
さらにこのスワッシュプレート、傾ける部分のベアリングが異常に硬くてまともに動かねぇ…。
使用しているうちにスムーズに動くようになるかもしれないが、めんどくさいので捨ててお古のスワッシュ使うことにした。
電装品類のチェック。
ひとまず不良品はなさそうだが、TAROT ZYXのセッティングモードに入る方法が分からない。
マニュアルによると、送信機の電源入れてジャイロの電源入れた後、エルロンスティックを左右いっぱいに切って、ジャイロのLEDが点滅したらエルロン戻してSETボタンを押せとの事だが、何度やっても普通にジャイロが起動してしまう…。
ここだけで2時間くらい悩んだが、原因は実に単純だった。
ジャイロの電源を入れた後LEDが3つ同時に点滅するのだが、実はマニュアルに書いてあるジャイロのLED点滅はこの点滅の事ではなくて、さらにエルロンを入れ続けてしばらくすると、LEDが3つ交互に点滅するモードになる。
この後にエルロンを離してSETボタンを押せばセッティングモードに入れるのだ。
わかるわけねーだろそんなの!
ちなみにエルロン入れ続けだとシステムメニュー(ジャイロ本体の向きやサーボタイプの設定)に入り、ラダー入れ続けだとセットアップメニュー(ジャイロ感度や効く方向やサーボリミットなど飛行に関する調整)に入れる。
テールユニットはGAUIのEP200用のオプションパーツをそのままポン付け。
HK-250GTやALIGNのテールユニットはもはやゴミ過ぎて使う気にならない。
元々はEP255用のテールユニットで、HK-250GTの方がちょっとパイプ径が細くてぐらぐらなのだが、テールユニット右側に付いてるネジをパイプにねじ込んで固定できた。
わかりづらい設定方法のため、TAROT ZYXの設定だけでおよそ8時間ほどかかったがなんとか組み上げることができた。
小さい機体なのでやっぱり相当無理がある…。
そういえばMicroBeast搭載受信機がmCPX作ってるHorizon Hobbyから出るそうな。
http://blog.flying-hobby.com/rc-news/spektrum-7ch-dsmx-flybarless-control-system
やっぱ時代は一体型だよなぁ…Futabaのプロポじゃさっぱりできないけど。
ジャイロ本体はボトムプレートに貼りつけた。
TAROT ZYX本体には調整用のボリュームなどはなく、側面にSETボタンと謎のコネクタ端子(現在使用用途無し)が付いているだけなので、SETボタンさえおせればひとまず設定可能。
問題はその設定方法が非常にわかりづらい!
まずジャイロの電源を入れた後、ラダーを左右どちらか一杯に切ってセットアップメニューに入る。
SETボタンを押したときに、3つのLEDが同時に光る回数で、現在どこのセットアップメニューに居るか分かる。
1:ジャイロゲイン
2:サーボリバース
3:サーボトリム
4:サーボリミット
5:ジャイロ方向
6:コレクティブピッチ範囲
7:ピッチとテールの連動(MicroBeastのMixREVOみたいなもん)
SETボタンを押すと、順次設定できる項目が1~7まで循環するので、設定したい項目に入ったらエルロンとラダースティックで設定を変更する。
なんとなくMicroBeastの設定に似ているような気がするが、このTAROT ZYXジャイロ最大の問題点は設定変更した内容を、一度設定モードを抜けてジャイロを再起動しないと確認できないものが多いことだ。
例えばジャイロの動作方向を変えたいとする場合、MicroBeastでは設定中に大げさにジャイロによってサーボが動いてくれるおかげで、すぐその場で変更内容を確認できる。
だがこいつはジャイロ動作方向変更後、ジャイロを再起動して通常フライトモードにしないと駄目だ。
まともに設定中に値を確認できるのは3のサーボトリムのセンター位置合わせくらいではないだろうか?
こいつだけはちゃんと設定中にサーボが動いてくれたので、センター位置を合わせる事ができた。
4のサーボリミット設定中も一応サーボが動いてくれて、リミットを合わせられそうな気がするが、実はテールサーボ以外は全く見た目と設定内容が合わない。
例えばエレベータサーボをスワッシュ角度限界までリミット設定をしても、なぜか設定モードを抜けて通常操作でエレベータを操作すると余裕でリミットを超えてしまうので目視で合わせた意味が全くない。
どうも設定時にサーボが動くのは、入力を受け付けてますよ的な雰囲気演出だけらしく、実際にそういう動作になるというわけではないらしい…わけわからん。
ひとまず家の前でテストホバリング。
最初はジャイロ感度が高すぎたためか、浮上前にサイクリックが鬼ハンチングしてまともに浮く事すらできなかった。
セットアップメニューの1がジャイロ感度変更なのだが、問題はジャイロ感度を示すインジケータ類が全く無いので、一体いまの感度がいくつに設定されているのかさっぱりわからない。
セットアップメニュー1には
赤1点滅:テールゲイン
赤2点滅:ロールゲイン(エルロン)
赤3点滅:ピッチゲイン(エレベータ)
の3種類あり、エルロンを切ると感度調整する箇所を選択でき、ラダーで値を調整できる。
テールゲインだけは送信機のテールジャイロ感度調整が使えるようなので、特に設定する必要はない。
ラダーを切ったときにLEDが青く光った時は感度を落としているらしく、ずっと青点灯させ続けると恐らく最低感度10になると思う。
その状態でジャイロの電源を入れなおして、通常フライトモードにすると、機体を傾けてもほとんどスワッシュが傾かなくなるので多分ちゃんと感度が低くなっているという事なのだろう。
ラダーを切った時にLEDが黄色く光った時は恐らくジャイロ感度が上がっている。
マニュアルによると調整範囲は10~125らしいが、現在感度は不明なので最低感度にした後、ラダーを切って黄色点滅する回数を数えるか勘で調整するしかない模様。
で、結局飛行性能はどうなのかというと、ひとまずロールとピッチゲインを落としまくったら結構まともに飛ぶようになった。
まともというか、ホバリングだけなら相当安定した状態で飛行できる。
まだホバリングしかしてないので3D性能は不明だが、設定のめんどくさささえ我慢すれば結構使える3軸ジャイロなんじゃないかなぁ?
何気にテールの抑えも結構良く、急ピッチを入れてもそんなにテールが取られる事もなさそう。
まぁもうちょっと飛行させてみないと分からんか…。
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こんばんは。
設定に8時間ですか・・・。
私には絶対不可能なようですね。
プログラマー付ジャイロを買わなければダメなようです。
とても参考になりました。
ありがとうございます。
まぁ設定が簡単と言われるMicroBeastでも最初は2~3時間くらいかかりましたし、3軸ジャイロの設定に時間がかかるのはある程度しょうがないと思います。
リンケージ類は全部組み直しになるし、テールジャイロと違い、ジャイロ設定方向間違えると速攻でこけてぶっ壊れますし。
まぁこいつの場合はマニュアルにフェイクが多いのと、そもそも設定しづらいというのが問題ですが。
現状値段が激安という以外のアドバンテージなさそうです。
>現状値段が激安という以外のアドバンテージなさそうです。
安物好きの私としては、これが最大の魅力です。
ところで質問ですが、付属のローターヘッドはそのままで使えますか?
シャフト径は大丈夫ですか。
なんらかの改造が必要なのでしょうか?
設定が面倒なのはメモをとりながらやればよいのでしょうが、ヘッドが使えないのは困りますので。よろしくお願いします。
付属のローターヘッドはT-REX250用なので、HK-250GTでも普通にそのままポン付けできました。
もちろんシャフト径は同じです。
改造というか調整ですが、ローターグリップにボールリンクを取り付ける穴が3箇所開いていて、デフォルトは一番外側の穴にボールリンクが付いているのですが、そんなに動作角要らないので一番内側の穴に変更しました。
ご回答ありがとうございます。
ローターヘッドが使えるとのことで安心しました。
もうしばらく、購入するかどうか悩んでみます。(^^ゞ
>そんなに動作角要らないので一番内側の穴に変更しました。
間違えてました、一番内側の穴にすると動作角は増えます。
どうもサイクリック角度を増やしてもロール速度があまり速くならないので、F3Cモードから3Dモードに変更してみる予定です。
こんにちわ、自分も同じ3軸ジャイロとフタバ互換のレシーバーの組み合わせでHK450のFBL化を実践中です。調整以前にサーボの動きが非常に遅く、使い物にならない状態です。同じ症状は経験されましたでしょうか?そうであればぜひご教授いただきたく。
サーボの動きが遅いって、サイクリック動作の事でしょうか?
基本的に3軸ジャイロはサイクリック動作をジャイロで制御するため、エルロンエレベータ舵を切ってもサーボはゆっくり動きます。
ピッチ操作では普通の速度でサーボが動くはずですが、もしちゃんと動かない場合はサーボのデジタルアナログ設定等が間違っている可能性があります。
うちの場合は安物とはいえデジタルサーボなので、デフォルトのデジタル1520us設定のままで行けました。
迅速なレスありがとうございます。
サイクリック動作という言葉を初めてききました。舵を一杯に切った状態から指を離してニュートラルに戻る場合に、サーボの動きが異常に遅い現象が上記に該当するなら正常ってことですね。
SETモードでサーボタイプはアナログモードにしました。