


昨日に比べたら、少しは天候が回復したようだ。
それでもやはり寒い。道東に入ってから、寒さが一段と増した気がする。
今日も朝からひたすら全開。
「スワン44ねむろ」を周り、一気に「知床・らうす」を目指す。
しかしなぜかガソリンの消費がやたら激しい。
燃費を調べてみたら、なんと13km/lしか走っていない。
別に故障しているわけではなくて、TMAXは120km/h以上で巡航すると、燃費が極端に悪くなるという性質をもっている。
だがここまで悪くなるとは…普通のツーリングなら20km/lくらい走るのに。
道東に突入してから、とにかく全開時間が長くなっている。
札幌近辺は、市街地を抜けると何も無い野原が10kmくらい続くが、それでも市街地はかなり都会で、何もない区間というのも短かった。
だが、道東エリアに突入してからは、市街地と看板が出ていても、店が数軒あるだけで、そこを抜けると50km以上、牛や馬が放牧されている何もない原野が続き、そこをひたすら突っ走るという事が多くなった。
全開時間がとてつもなく長くなるため、2時間も走ればガソリンタンクは空。
スタンドの数もかなり少ないので、給油タイミングを間違えると、次のスタンドまで50km以上離れていたりするので、ガス欠の危険すらある。
とにかく半端じゃなく道東は広い。この広い原野では、TMAXじゃ完全にパワー不足だ。
全開が長くなるにつれて、自然と体がスクリーンに伏せる姿勢を取るようになってきた。
街中を走るにはスクータの寝そべった姿勢が楽なのだが、120km/hを超えた辺りからの走行風を凌ぐには、伏せるスタイルの方が疲れない。
試乗会でリッターSSに乗った時に、「なんてきついポジションなんだ!」と思ったものだが、速度域が一定以上を超えると、実は楽なポジションだというのが実感できた。
「知床・らうす」でカニが安かったので、ちょこっと買って実家におみやげとして送った。
その後知床峠を超えようとしたら、昨日と同じようにまたもや物凄いフォグがかかっていた。
しかもコース脇に鹿の姿を発見。
このフォグの中で鹿に飛び出されたらひとたまりもないので、ひたすらペースダウンするしかなかった。
昨日休館日でゲットしそこなった「あいおい」でスタンプをゲットした後、「おんねゆ温泉」に向かうために、最短距離を選択した所、なんとダートコースに突入。
アクセルあけるとあっという間にホイールスピン、ブレーキをかければすぐにロック、コーナーではズリズリ滑り、車体を傾ける事すらできない。
どうせ短い区間だろうと思ったら、延々10km以上もダートコースが続き、思わぬタイムロスに。
さらに、天気は晴れているにも関わらず、なぜか雨という異常気象に見舞われ、ペースダウン。
結局ここで時間を食ってしまい、今日の目的にである「オホーツク紋別」に17時までに辿り着けずタイムアップ。
しかし天気雨の影響か、物凄く綺麗な虹が見れた。
写真ではちゃんと写ってないが、途中で途切れることなく、見事なアーチ型の虹だった。
ここまで見事な虹を見たのは、生まれて始めてかも。
「かみゆうべつ温泉 チューリップの湯」まで走破した所で、今日の宿を探す。
ツーリングマップルによると、「オホーツク紋別」の近くに、ライダーチャリダー共和国というライダーハウスがあるらしいので行ってみる事にした。
案内看板を頼りに、現地に到着したものの、明かりが点いてないし、他に誰も居ない。
だが鍵等はかかっておらず、中の施設は使い放題。首都圏じゃ考えられないほど物凄く無防備だ。
表の看板に「留守中でもご自由にお使い下さい」と書かれていたものの、なんだか気が引けるので、明かりが点いている棟のインターホンを鳴らしてみた。
で、出てきたのは、高校生ぐらいの女の子。だが言葉がイマイチ通じない。
どうやら中国人の留学生のようだ。
片言の日本語で、管理人が出かけてて居ないという事を教えてもらい、ひとまず適当に宿を使わせてもらう事にした。
薪のストーブで暖を取り、お風呂の沸かし方が分からなかったのでシャワーを浴びてたら、自称国王の管理人(実際はただのおっさん)が帰ってきた。
なぜか色々と差し入れを入れてくれ、色々と雑談。
「旅の目的は、嫌な事を忘れるか、良い思い出を作るかの2つしかない」という言葉に少々感動する。
確かにその2つしかないかも。
・今日の戦績(723km)
厚岸グルメパーク
スワン44ねむろ
知床・らうす
はなやか(葉菜野花)小清水
摩周温泉
ぐるっとパノラマ美幌峠
メルヘンの丘めまんべつ
あいおい
おんねゆ温泉
サロマ湖
愛ランド湧別
かみゆうべつ温泉 チューリップの湯