今日で北海道の旅は終わる。
外は暑いくらいの快晴だが、今日の最終目的地の道東では、雨が降っているという。
今日は札幌から道東に向かい、そこから夜便のフェリーに乗るため苫小牧フェリーターミナルを目指す。
約550kmの走行ルートだ。
途中でトラブルが遭った場合は、フェリーに乗り遅れるという最悪の事態を迎えてしまうため、なんとしても無事完走を目指さなければ。
そのためには、まずはタイヤ交換だ。
バイク屋が開店する10時丁度にバイク屋に到着する。
開店と同時に、問屋にタイヤを取りに行っていた店員が帰ってきた。
即タイヤの交換作業開始。
もうほんとにフロント・リア共にボロボロである。ここまでタイヤを使ったのは初めてだ。
1時間ほどでタイヤの交換作業は終了。
バイク屋が「空気圧はいくつにセットしますか?」と聞いてきた。
空気圧?そうか、荷物を積んでいるから、1名乗車時の空気圧じゃ駄目だ。
しかも北海道は走行スピードが速く、常に高速道路を走っているようなもんなので、空気圧高めにセットしないと、タイヤにかかる負担が高い。
出発前に空気圧はチェックしておいたのだが、1名乗車時の空気圧にセットしてしまっていた…高めにセットしとかないと駄目だわ。
空気圧のセットも終わったので、バイク屋にお礼を言って、早速道東を目指して走り始めた。
溝の無いタイヤで走ってる時は、地面の上を滑ってる感覚だったが、タイヤを変えた途端に、TMAX特有の地面に吸い付くような走りになった。
もう全開にしても何も怖くはないが、タイヤの皮むきも終わってないし、最後に何かあると困るので、慎重に行く事にする。
まずは夕張の黄色いハンカチ広場に行って見ることにした。
道中対向車線の車が激しくパッシングしてきた。
おそらくこの先にパトカーが何か取り締まりでもやっているのだろう。
実際道路脇にパトカーが停車していたが、イマイチ何の取締りをしているのか分からなかった。
さらにその先、この地平線の彼方すら見える長い直線道路で、パトカーが制限速度の40km/h走行をしていて、道路が交通障害を起こしていた。
全くこんな道路を制限速度キッカリで走るなんて、何かの妨害工作としか思えない。
他の車も苛立っているにも関わらず、目を付けられないようにおとなしく走らざるを得ない。
全く警察はどこに行っても邪魔者である。
ハンカチ広場付近に到着。
しかし、ツーリングマップルのアバウトな地図では、場所がよくわからない。
カーナビの検索にも引っかからない。
現地付近には、黄色いハンカチがなびいていたりするのだが、どこに映画のセットが保存されているのかサッパリ分からない。
時間も無かったので、今回は広場到達を断念。
まぁ機会があったら次回場所を調べて見に来るか。
道東に向かう途中、道の駅「樹海ロード日高」で、全駅制覇の認定をしてもらおうと思って申請をする事にした。
ところがである。なんと全駅制覇の達成時期が早すぎなため、まだ認定証が用意されてないというではないか。
今年のスタンプラリーが始まったのが4/16。通常全駅制覇の達成者が出るのは夏頃からで、こんなに早い時期に達成者が現れるなんて聞いた事もないという。
道内の人でも、週末にポツポツと駅を巡り、半年かけてやっと達成したりするらしい。
さらに、あまりにも達成者が少ないため、今まで1年以内だった期間が、2年以内に全駅を周ればいいように変更されたらしい…。
「1週間ちょいで周りましたよ」と言ったら、受付の人がひっくりかえった。
結局全駅制覇認定証は後日郵送という事になった…。
白樺峠を通っているときに、野生の狐を発見。
写真を撮ろうとUターンしようとしたところ、ちょっとバランスを崩したので足を出したところ、勾配が思っていた以上にきつかったため、谷側に出した足が地面に届かない!
そのままあっけなく右側に立ちゴケ。今回はミラーは折れなかった。
なんでこんなにあっけなくコケるんだ?やはり疲れが溜まっているのか?
車体を引き起こそうとするが、なんと谷側に倒れてしまったため、車体が重過ぎて引き起こせない!
ヤバイ!こんな山奥で車体が引き起こせなかったら、立ち往生じゃないか!
暫く車体の引き起こしで悪戦苦闘したら、たまたまさっきの野生狐を見にきた観光客が引き起こしを手伝ってくれた。
助かった…。人が通りかからなかったら、終わっていたかもしれない…。
霧が濃い日勝峠と白樺峠を超え、国道273号線を走っていると、今日の最終目的地である糠平湖が見えてきた。
糠平三股林道に入り、4kmほど進んだところで、野生の鹿と遭遇。その付近には2台の乗用車が。
どうやらこんな辺鄙な場所に観光客が来ているようだ。
そこからバイクを降りて、徒歩で木々の間を400mほど歩くと、一気に視界が開け、眼前には幻想的な風景が広がる。
そしてそこにかかっているアーチ型の橋、幻の橋と呼ばれるタウシュベツ橋梁である。
タウシュベツ橋梁は、ダムの水かさが増える6月から翌年1月まで水没してしまい、年々老朽化が進んでいる。
さらに2003年の北海道沖地震で一気に崩落が進行して、もういつ崩れ落ちてもおかしくないと言われている。
出発前から、この季節外れの北海道に来たからには、この時期の北海道でしか見られない、この貴重な風景を見ておこうと考えていた。
今後この時期に北海道に来ることなんて、一生無いかもしれないし、次に来た時にはこの橋はもう崩れ落ちているかもしれない。
暫くの間その幻想的な風景を眺めていた。
日本にもこんな風景があるんだなぁ。
17時頃、タウシュベツ橋梁を後にして、苫小牧に向けて出発。
霧の濃い日勝峠の登坂車線を走っている時、グロリアに猛スピードで追い抜かれた。
この濃い霧の中をあんなスピードで走るなんて。
そのまま後を付いて行ったら、トラックやバス等を次々と追い越して日勝峠を駆け上がっていく。
何ccあるのか知らないけど、追い越し加速はTMAX並に速いようだ。
なかなか車もやるな。
と思っていたら、頂上付近で、反対車線に待機していた覆面パトカーがパトランプを回して始動!
「これはもしかして、覆面パトとグロリアの峠バトルが見られるのか!」と一瞬期待したが、あっさりと路肩に停車して観念するグロリア。
うーん、車じゃやっぱりパトカーから逃げ切れないのかな?
丁度デジカメで動画を撮影していたのだが、覆面パトが発進するちょっと手前で電池が切れて、検挙の瞬間を撮影できなかった。
ちょっと残念。
帰りの237号線を通るときには、すっかり日が暮れてしまっていた。
道路脇が森なので、辺りは本当に真っ暗闇。
とにかく鹿アタックだけに注意して、80km/hくらいでゆっくり進む。
ゆっくり走っていると、そのうち車が120km/hくらいで追い越ししていくので、その車の後を追走。
これならば、先行する車のライトで、道路の先までよく見えるし、鹿が飛び出してきても、まずは車に当たるのでこっちは安全。
途中で車が脇道にそれたら、ゆっくり進み、また車が追い越していくのを待つ。
というのを繰り返しながら、安全確実に苫小牧を目指した。
21時頃苫小牧港に無事到着。
出港は23時45分なので大分時間が余っているが、疲労困憊状態なので、もうどこにも行かずに休む事にする。
フェリーに乗船した途端に、今までの疲れがドッと出たのか、強烈な睡魔が襲ってきた。
今まではホテルに着いても、あまり寝つけない日が多かったのに不思議だ。
緊張の糸が切れたのか?
結局その後、大洗に到着するまで、ほとんどの時間フェリーの中で寝ていた。
・今日の走行距離576km
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