
その昔、ファミコン用のスターラスターというゲームがナムコから出た。
当然ポリゴンなんて勿論無く、スプライトを横に8個並べるとちらついてしまう貧弱なファミコンで、果敢にも3Dバトルを体験できるナイスなゲームだ。
私は結構好きだったのだが、当時のユーザーには難解な3D空間が認識できず、訳の分からんゲームという印象ばかりを与えていたマニアックなゲームだった。
まぁ私も3Dの操作が理解できず、ほとんどまともにプレイできなかったんだけど・・・。
特に基地や星に接近するのはメチャクチャ難しかった・・・あんなの理解できるか!
で、当時発売されたばかりのスターラスターをプレイしていた時、偶然ソレは起こった。
敵の集団にワープしようとして手が滑って適当な座標にワープしてしまったら、なんと!最終目標である暗黒惑星にいきなり到達してしまったのだ!
説明書には暗黒惑星の事など書いておらず、情報化も発達してない時代なので、暗黒惑星の事を知っている人もほとんど居なかったと思う。
さっそく当時のファミコン仲間に「画面が青くなって黒いデススター(ディスラプターの事。当時はみんなそう呼んでたw)が一杯襲ってきて瞬殺されたよ!」と興奮気味に話してみたのだが、あろう事か返って来た返事は
ウ ソ ツ キ
の一言だった・・・。
まぁ当時は某マンガで、「スパルタンXで24周するとシルビアが襲ってくる」「ブラックホールに手裏剣連打でハットリ君が巨大化する」など、インチキくさい偽情報が流行していたので、みんな疑り深くなっていたのだろう・・・。
その後雑誌などに暗黒惑星の行き方が載り始めたのだが、ワープミスでいきなり暗黒惑星に行ったという私の話は誰も信じてくれなかった。
私も再現を試みようと、何度も無駄にワープを繰り返したが、何しろ暗黒惑星のワープ判定はたったの1ドット!
偶然に行ける確率なんて果たしてあるのだろうか?そもそもちゃんと敵を倒してキーを集め、暗黒惑星の位置を表示しないと行けないように出来てるんじゃないのか?
結局当時は偶然行けた暗黒惑星は謎のまま終わった。
ちなみに自力で攻略して暗黒惑星に行く事も出来なかった・・・だって難しいんだもんこのゲーム。
で、時代は変わってファミコンゲームがPC上で難なく再現できる現代。
今こそあの時の雪辱を果たす時がやってきた!!
暗黒惑星偶然ワープが可能かどうか、エミュで再現してみようじゃないか!!
やり方は簡単、エミュのステートセーブを使って、ゲーム開始時の状態を取っておく。
そしてそのままゲームを進めて暗黒惑星の位置を表示させる。
暗黒惑星の位置がわかったら目印を付け、ゲーム開始時の状態をロードして、目印を付けた暗黒惑星の場所にワープ!暗黒惑星に行ければ大成功!
行けなかったら・・・当時の私は夢でも見てたか、自分でも気付かないほどの大ウソツキだったかのどっちかだろう。
しかし当時いくらやりこんでも自力で暗黒惑星に到達できなかったのに、果たして今プレイして暗黒惑星に到達できるもんなのだろうか?
と最初は心配したが、全然問題なかった。
今遊んでみると、スターラスターなんて超簡単w
3Dゲームを遊びなれたためか、空間認識能力がかなり向上してる模様。
やられそうになってもエミュ必殺のステートセーブ&ロードで、何度でも同じ所をやり直せるから、常に最善手で進める。
当時は何度やっても攻略できなかったのに、あっという間に暗黒惑星の場所を表示させる事に成功!
そして場所を確認した後、ゲーム開始時の状態をロードして、暗黒惑星の場所にワープ!
結果は・・・行 け ま し た !!
そう、敵を倒してキーを集めても、プログラム的に暗黒惑星が「出現」するのではなくて、「表示」されるだけ。
つまり暗黒惑星は、ゲーム開始時から存在はしているけど、見えないだけ!やはり当時偶然行けたのは間違いじゃなかったのだ。
エミュのおかげで、長年の疑問が解決して良かった~。
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